最近、水素サプリメントなるものが、多くなっています。「水素サプリメント」と聞いて、水素水と何が違うのか?と疑問に思う人が多いかと思いますが、水素サプリメントについてちょっとまとめてみました。

水素サプリメントを選ぶ時のポイント

そもそも水素サプリメントとは

水素サプリメントは、簡単に言うと、飲むと体内の水と反応して水素が発生するサプリで現在 約150社の会社が独自の水素サプリメントを販売していると言われています。

しかし、水素サプリメントについては、基本の考えはすべて同じです。但し、中には、ちょっと危険と思われるものもありますので、見極めが必要なものです。

水素サプリメントの歴史

メガハイドレートの開発

水素サプリメントの開発の祖として、忘れていけないのは、パトリック・フラナガン博士です。パトリック・フラナガン博士は、フンザの水を30年ほど、研究する事で最初の水素サプリメントである、メガハイドレートを開発した人物です。

もともとフンザは、標高2700mの場所で、風の谷のナウシカのモデルともなった、最後の桃源郷と呼ばれる場所でこの村は、100才を越える人たちが、非常に健康に生活をしている場所で、その秘密を調べるために、様々な科学者がその調査をしていたとの事です。

その中でパトリック・フラナガン博士は、フンザの人々の飲んでいる、氷河の水に着目したのです。氷河の水は、表面張力が、他の水よりも、低いと言う事が判ったのです。そして、この水には、特殊なシリカが含まれていたのです。もともとシリカ約240種類の形状しられており、フラナガン博士は241番目のシリカとして、直径が数ナノのナノレベルのシリカをフンザの水から発見したのです。

このシリカは、高いマイナス電荷を持っている粒子で、これをフラナガン博士は、マイクロクラスターと命名したのです。このマイクロクラスターは、ナノレベルの二酸化ケイ素で、酸化還元電位-500mVで、非常に高い還元力をもっています。その還元力によって、活性力を持ったままの、水素を大量に保持されており、体内の水と反応して、活性水素を放出する事で、体内の酸化を防ぐ事で、ハイドレートとして水素サプリを発売しました。

金属ナノコロイドの発見

そして、フラナガン博士が最初のハイドレートから10年ほど経過後、九州大学の白畑教授が、DNA酸化損傷に対する抗酸化物質として、マイナス水素を発見しました。これは、水を電気分解によって、陰極側から水素が発生するのですが、同時に水に含まれる、ミネラルが、ナノコロイドという、ナノレベルの粒子に変化すると、強い還元力をもち、活性状態の水素をその状態のまま、金属ナノコロイドが保持できるというものです。

金属ナノコロイドの材料としては、カルシウム、マグネシウム、バナジウム、アルミニウム、シリカなどです。

この白畑教授の論文と、フラナガン博士の論文をもとに、及川博士が作り上げたものが、サンゴカルシウムをベスとして作り上げたのが、毎日水素という商品です。

この毎日水素ですが、フラナガン博士の作ったものと比較して、酸化還元電位が-200mVと還元力が低かったため、当時は、フラナガン水素の方が、還元力が高いと判断されたのです。

還元力の高いサンゴカルシウム

株式会社ARD 斎木社長は、及川博士のサプリ製造の基礎研究をもとに、独自製法の水素加工技術を開発、サンゴカルシウムや牡蠣殻カルシウムを使って、高濃度の水素固定化が可能にしました。サンゴカルシウムをベースとして水素サプリメントを開発して、酸化還元電位-600mVと、フラナガン水素サプリメントを超えるものを開発したのです。

サンゴカルシウムは、実はそれだけで、サプリとして使用されているものです。もともと、沖縄化石サンゴカルシウムは、表面積が大きい事で、体内の重金属を捕らえて、体外に排出する効果をもっています。

サンゴカルシウムは、2.4m2/gの表面積をもっており、他のカルシウムよりも水素の保持量が多くなっていると推察できます。しかも、大量に保持した水素をゆっくりと放出する特長があり、ARD社の調査では、72hの間水素を出つつけるの事です。しかも、gあたり、1時間に4.4該個(1億×4兆個)の水素を発生しつづけるとの事です。 水素量といっても判りにくいのですが、水素水で言えば、1時毎に0.5ppmの水素水を1L飲み続けるのに等しい量で、それがなんと、72時間もつづくといから驚きです。つまり飲んだサプリが便としてでていくまで、水素ほ出しつづけるのです。現在この水素サプリ原料が、最高峰のものになります。

精製岩塩を使用した、水素発生素材

最近は、精製岩塩と呼ばれる水素発生素材が存在します。

岩塩は、海水が地表で水分が抜けて濃縮されて固まったものです。つまり主成分は、塩化ナトリウム(NaCl)です。そして純粋な岩塩は塩化ナトリウム濃度が高いのも特徴です。一方でミネラル分が多い岩塩としては、ヒマラヤ産のピンク色したものは、純度が低く、ミネラルが多いため、主成分である、NaClは、少ないもので、40%ほどしか無いものもあります。その変わりミネラルとして、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛などがあります。その一部に水素化された岩塩があり、バスソルトなどに使用されています。(水素化とは、酸素が無い状態で、高温高圧状態となって、水素化合物や水素脆化が強制的に行われた物質の総称です。)こちらは、ナトリウム濃度が高いため、調味料としては使えますが、そのまま大量に摂取するのは適しません。

ただ、最近言われている、精製岩塩は、ナトリウム濃度”ゼロ”と言われていますので、単に岩塩から抽出した、マグネシウムを水素化した、水素化マグネシウムでは無いかと思われます。(メーカー等から細かな情報が無いため、あくまでも推測です。)マグネシウムは、水素を自重の7.6%まで、吸収出来る事から、実際水素化マグルシウム(MgH2)これは水と反応すると、水素を発生します。

MgH2 + 2H2O ⇒ 2H2(水素) + Mg(OH)2(水酸化マグネシウム)

水素発生時に副産物として、水酸化マグネシウムが発生しますが、これは、下剤として使用されている成分です。そのため、この水素発生剤の場合には、副作用として、便が緩くなり、便秘解消などが考えられます。

こんな、精製岩塩を使用した水素サプリが、Dr.SAITO’S SELECT水素サプリ【水の素】です。

 

水素サプリメントの副作用

サンゴカルシウムを使用した、水素サプリメントについては多めにとっても、副作用はありません。カルシウムを多く取った場合、肝臓障害になるから、ダメだと言う人がいますが、日本人は、軟水を飲む文化のため、万年カルシウム欠乏症の民族です。統計データーによると欧米人の約30%程度しかカルシウムを取っていないため、多めに取っても問題ありません。厚生労働省によるとカルシウムの摂取制限は2300mg、牛乳にして2L分です。ちょっと簡単にはとれない量ですので、まったく問題ありません。

しかし、一部の水素サプリメントは、マグネシウムによって水素を発生させているものもあります。こちらは、マグネシウムについては、多量に摂取すると腎臓障害をおこす可能性がある物です。若干注意が必要です。

そしてかなり問題なものとしては、製造メーカーは特定できないですが、水素化カルシウムをサプリとして販売している悪質な業者があるような話しをききます。これは、一般的に乾燥剤とされるもので、禁水物質で、水と反応すると熱を出してしまい、体内を薬品火傷のようなものが発生します。実は水と反応させて、水素を発生させるものとしては、色々な種類がありますが、食品添加物として使用できるものは、ごく一部なのです。

実際サンゴカルシウムは、炭酸カルシウムですので、体内に入れても全く無害です。

水素サプリメントの効果

水素サプリメントは、体内で、水素を発生させ続ける事でが最大の特徴です。水素は、宇宙一小さい元素で、その還元力を維持するためには、活性酸素の発生場所に待機させておく必要があります。しかし、水素は体内に留めておけるのは、せいぜい1時間しかも活性状態の水素となると、もっと早いと言われています。

水素水は1回飲用によって取り込める水素の最大濃度は0.4ppm程度と言われています。また飲用時に濃度の60%は、気体として放出してしまうと言われています。そのため理想的な濃度としては、1ppmの水素水なのですが、そんな水素水を飲みつづける事ができるでしょうか? 先ほどのサンゴカルシウム 水素サプリメントの場合、1ppmの水素水であれば、約6L分の水素水を飲まなければなりません、多分困難ですし、寝ている時間水素水を飲む事は出来ません。

一方で、水素サプリメントは、一度摂取すれば、体内の水分と反応して、水素を出し続けるため、水素水よりも非常に水素摂取としては、効率が良いものになっているのです。

水素のサプリメントにしても、販売元より、目安の量はありますが、個々で、効果にバラツキがあります。水素の特長として、細胞内のミトコンドリアの活性に効果を発揮します。ミトコンドリアは生体発電所とも言われており、ミトコンドリアが活性化すると熱を発生させます。水素は、ミトコンドリアの活性化させる物質ですので、水素を多く摂取すると、基礎体温があがります。そのため、この基礎体温を目安として、摂取量を調整するのが良いかと思います。