水素と水は、無くてはならない栄養素

水素と水

最近、美容と健康で注目を集めている、水素水が注目を集めています。水素水とは、水素と水で出来ている、水溶液です。何気なく飲んでいますが、非常に重要な栄養素なのです。

人の身体の60%は、水で出来ている。

そもそも、人の身体は、60%は、水で出来ています。これは、成人男性で体重が70kgの人で、約42リットルもの、水分を抱えている事になります。また、年齢によっても、体内の水分量は異なり、新生児では、80%程度が水分ですが、加齢とともに減少していき、高齢者になると、50~55%程度まで、水分量は減少してしまうのです。

加齢で減少する理由としては、筋肉の増減に関係しているようです。水のほとんどは細胞内に溜め込んでいますが、しかし、加齢とともに、細胞が老化する事で筋肉も弱くなりますが、

そんな水は大事な栄養素のひとつです。理由は簡単です。水は無くなると死に直結しているからです。よく遭難時の話でも出ますが、通常 絶食状態で、最大14~15日程度は、生きられますが、水を止めると3日と持たないと言われています。それは、このように、体内に1番多く存在しており、必要とされているからです。

そして水素は、実は60~70%と水よりも身体に多く含まれている成分なのです。

水素と水の深い関係

水素は身体には、60~70%含まれている理由としては、水分以外にも、脂肪、タンパク質と様々な成分にも水素が非常に多くふくまれています。そんな水素を人は、栄養素として使っているのです。

もともと、人のエネルギー代謝については、TCAサイクルやクエン酸回路という、代謝工程があります。これは、脂肪、タンパク質、糖といったものは、使いやすい糖にした状態をスタートとして、有機酸等によってクエン酸まで分解していく工程ですが、この工程で重要な働きをしているのが、実は水素なのです。

実は、TCAサイクルでの目的は食べ物を分解する事で、水素を取り出しているのです。取り出された水素は、次工程で、生体エネルギーのもとである、ATPの材料となります。ATPを1個つくるためには、水素が1個必要なのです。水素は、水道で言えば、蛇口やホースの先端部分の役割をしているのです。つまり水素が無いと、生体エネルギーは作り出されないのです。

水素と重水素

一般的に、水素と言っているものは、化学用語で言うと、軽水素と呼んでいるものです。何故そんな言い方をするかというと、逆に重水素と呼ばれるものがあるからです。重水素は一般の水にも、含まれており、普通の水素の原子核に中性子が1個多いものを二重水素、中性子が2個入っているものを三重水素と呼んでいます。地球上の水の成分としては、二重水素は0.015%、三重水素は、0.0001%以下と言われています。

太陽の核融合反応では、重水素が非常に大活躍されていますが、人の身体に取っては、重水素は問題視されるものです。通常濃度であれば問題無いとされますが、重水素は生物にとっては、毒性がある成分となります。

約10%が水素が重水素にかわった水を、体内に入れた場合、筋力低下などがおこり、30~40%は死にいたる恐ろしいものなのです。そのため、重水素は、あまり取ってはいけないものなのです。ただ、重水素の反応を遅らす機能を利用して、製薬に応用しようとする動きもあります。

また、植物の根は、重水素を吸い込む事はしないため、水耕栽培などをやっていると、重水素が濃縮していくと言われています。ほぼ無いですが、重水素100%の水などでは、植物は、水を吸えなくなり枯れてしまうとの事を言われています。そして、電気分解でも、同様の現象を作る事が出来ます。水を電気分解する事で、水素と発生が発生しますが、 この時に、揮発する水素は、すべて軽水素です。つまり、残留した水は、重水素が濃縮されいる状態になります。この方法を繰り返す事で、人為的に、重水素100%のものが作れます。

水素水の効能と作り方

水素水は、ご存じの通り、体内の活性酸素を除去する事で、活性酸素が原因とされている、様々な病気に対して効果が期待されおり、様々な研究機関などで、真面目に研究されています。

最近も、水素水の第一人者である、太田教授のブログでも紹介されていましたが、178人のパーキンソン病の患者に対して、二重盲信試験を実施して水素水の効果を、2016年12月に、試験は終わっているため、水素水の効果結果については、近日中に発表されるような内容が書かれています。実際BMC Neurologyで書かれている論文は、2016年5月に出版された、「A randomized double-blind multi-center trial of hydrogen water for Parkinson’s disease: protocol and baseline characteristics」に試験内容が書かれていて、つじつま合わせが出来ないようにしているのが、信頼性が高くなる理由です。

そんな医療分野での利用率は高まる予感のする、水素水については、現在大きく2つの方法が存在します。ひとつは電気分解によって、水素水を作る方法で、昔ながらのアルカリイオン水を精製する方法と類似していて、使用方法を間違えなければ、水素水として利用できるものです。一方で、水素の生成は、電気分解を利用しますが、その後、飲用のための水に水素を添加して水素水をつくる、気体過飽和方式があります。

電気分解法と気体過飽和方法については、それぞれメリットとデメリットがあります。

電気分解方法

電気分解法のメリットとしては、水素水サーバーの構造が単純な事で、水素水サーバーの費用が安価であり、据え置き型の他に、持ち歩きが可能な 簡易型水素水サーバーなどは、電気分解式を採用している場合が多い また、ミネラル分が濃縮され、酸化還元電位が下がりやすい傾向がある。しかしデメリットとして、電気分解によって、pHが、アルカリ側に傾く事で、飲用に適しないものになってしまったり、水素水濃度が上がりにくい等があります。

気体過飽和方式

気体過飽和方式は、電気分解によって精製した、水素ガスを別の飲用の水に添加する事で、水素水をつくる方法で、圧縮タンク等を利用して、水素を添加すると、水素豊富水としての限界値である、1.6ppmを超える水素水濃度を作り出す事が出来ます。ただし、水素が抜けやすいというデメリットと、水素水サーバーは全体的に高価である。ただ現在は、ナノ水素水と呼ばれる、SPGフィルターを通したものについては、水素が抜けにくくなるとして、様々なメーカーが採用しており、組み込んだ水素水サーバーが販売されています。

まとめ

水素と水は、密接な関係があり、1ppmという微量に水素量でも、治療に使用出来るほど影響が高いのです。その中で、重水素のような、無具合物質の混入については問題とするべき内容と思われます。

当初、電気分解式の方が、メリットが大きいと感じていましたが、気体過飽和式の方が、重水素の割合を抑えられるため、最近は、こちらを推奨しています。また、水素は、加齢によって、体内の水分量が下がる事で、絶対量も減少するため、体内の水素も足りなくなる傾向があります。

 

参考資料

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