水素とは 健康 に欠かせない、抗酸化作用のある物質です。事実から言うと、体内の活性酸素を中和して、健康に影響がある事までは判っていますが、まだまだ研究が足りないため、いろいろな証明が出来ていないのも事実です。そのため、ニセ科学と言われているものですが、病気の治療に効果があったのも事実です。

水素とは健康に良い還元物質(水素水を飲んで健康に)

そもそも水素ってどんなもの

水素は、美容と健康に非常に良いと注目をされている、物質です。そんな水素(H2)が私たちの健康に役立つことが証明されたのは、つい最近2007年のことです。水素水と水素(H2 分子状水素)を簡単にご紹介しましょう。

「水素水とは…」

簡単ですが、水素ガス(H・水素分子)を含む水のことです。水素分子が水に溶けて水素イオンになることはありません!また水素分子が直接phに影響することもありません。
現在は、水素ガスを高圧・バブル化して、水に溶存させたタイプと、水を電気分解させて水素分子を発生させて作る水素水が存在しています。近年、水素(H)の身体への効果が発見されて水素を手軽に摂取する方法として「水素水」が注目されています。

「水素(H)とは水素原子(H)2つが結合して安定した水素分子(H2)。水素ガスのことですが、その大きさが非常に小さい事もあり、PETボトルやカラスビンまでも通り過ぎてしまうのです。そして、非常に拡散性が高い物質です。水素は、英語名は(hydorogen)で、語源は、水を生じるものという意味で、常温では無味、無色、無臭。宇宙で最初に作られた物質。宇宙空間では、約90%は水素で出来ています。燃焼性があるイメージですが、着火濃度は4%~75%のため、それ以下の濃度では燃えません。最近はクリーンエネルギーとしても、利用を検討されているものです。

水素水と水素の身体への働き

いま美容や健康分野で注目を浴びている水素水ですが、「毎日、水素水を飲んでいる人」や「飲んだ事がある」という人でも…なぜ水素が体に良いのか!?をくわしく知らない人も非常に多いのに驚きです。水素水に含まれる水素が実際どのように身体ほ働きかけているかをきちんと知る事が重要です。

実際作っている業者ですら、理解していない現状ですので、消費者が水素をどのように仕組みで、身体に影響するのか「老化の原因除去」「病気にならない身体作り」をする事が可能になります。

水素の抗酸化力と健康の関係

美容、健康、老化防止でよく耳にする「抗酸化」。活性酸素は全部悪いもの!という間違った理解をしている人も増えています。ここでは水素の働きをよく理解するためにも活性酸素についてまとめてみました。

老化とミトコンドリアと活性酸素

私たちの身体は約60兆個の細胞から成り立っているといわれています。水素はこの細胞のひとつひとつを元気にします。その仕組みの鍵を握るのが細胞内にあるミトコンドリアです。小さな細胞の中にはさらに小さな様々な器官があり、細胞内のミトコンドリアは私たちが生きていく上で必要な“エネルギー”をつくりだすエネルギー工場です。食事で得た「糖分」と、呼吸によって得た「酸素」を反応させ、生きるためのエネルギー(ATP)を日々生み出しています。この時に副産物として生まれてしまうのが活性酸素です。実に体のなかの90%の活性酸素がミトコンドリアから生まれています。

そしてミトコンドリアが生み出した活性酸素のなかで大問題なのが、酸化力の強い悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルです。これが体をサビつかせ、老化やさまざまな病気の引き金になることが近年の研究で明らかになってきました。

水素と活性酸素の仕組みが判れば、抗酸化力の真実が見えてくる。

水素がなぜ、健康に影響するのか!それを知るためには『私たちの身体の仕組み』“ミトコンドリア”と“活性酸素”の関係を知る必要があります。最近はすっかり「抗酸化」という言葉が定着しましたが、実はこの『抗酸化』という言葉にも沢山の誤解と落とし穴があります。ここでは、水素と、老化の原因として何かと悪者扱いされがちな活性酸素について、詳しくご説明いたします。

抗酸化ブームの主役水素とヒール役の活性酸素

「抗酸化」という言葉もすっかり一般的になり『若々しくありたい』『病気になりたくない』そのためには活性酸素は大敵だ!と考える人が増えています。実はコレとても危ない考え方です。活性酸素にはその性質の違いから、善玉活性酸素と、悪玉活性酸素があります。

私たちの体は体外から異物や毒が入ってきた時に免疫機能が働きます。この体を守る免疫システムに欠かせないのが実は活性酸素なのです。たとえばウィルスやバクテリアが身体に侵入した時は白血球が活性酸素をつかい戦います。また、がん細胞を攻撃することで最近有名になったNK細胞も活性酸素を利用しています。人間が“健康”に生きていくうえでの免疫力として、“活性酸素”は、重要な働きをしています。

しかし『なにがなんでも抗酸化が大切!』そう誤解したまま強い抗酸化作用ばかりを望んで日々を過ごせば当然、体の免疫力は下がってしまいます。健康に生きるための味方を毎日頑張って退治すれば体が弱っていくのは当たり前。実は最近の研究で“抗酸化物質”として有名なビタミンCなどを過剰に摂取しすぎると、免疫力が低下して、寿命が短くなってしまう。こんな驚きの研究結果も発表されています。

その一方で、日々のストレスなどでミトコンドリアの負担が大きくなると、活性酸素が過剰に発生して、その中で酸化力がとても強い悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルが同時に作られてしまいます。この悪玉活性酸素が細胞・DNA・ミトコンドリアを酸化損傷させ老化や病気の原因となっています。最近の研究では動脈硬化、糖尿病、白内障、アルツハイマー病、パーキンソン病といった老化・加齢に伴う病気などは、この悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルが原因とされています。

水素水に含まれる水素が最強の『抗酸化物質』と呼ばれる理由。

悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルは酸化力が強く体中をサビつかせます。細胞やDNA、ミトコンドリア自身も酸化損傷してしまいます。ミトコンドリアが弱れば、それが原因でまた余分な悪玉活性酸素が生み出される『恐ろしい負のスパイラル』が始まります。悪玉活性酸素によって細胞のひとつひとつが弱ると、どんどん体の調子が悪くなり、最初にやってくるのが老化、次に体のトラブル。

ここで活躍するのが水素水に含まれる水素です。水素には悪玉活性酸素・ヒドロキシルラジカルだけを選択的に除去する働きがあります。
水素水に含まれている水素は体の中で悪玉活性酸素と出逢うと反応して水になり無害化。トラブルを引き起こす悪玉活性酸素を減らすことが出来れば、細胞もミトコンドリアも元気になり効率的にエネルギーを発生させ、若々しい身体、健康を保つことができる。いま水素や水素水が注目されているのは“私たちの体の仕組み”と深い関係があるのです。

そして水素が、いま医療業界で注目されるもう1つの理由が「体の隅々にまで届くこと」です。水素には優れた拡散性があり水溶性、脂溶性両方の性質がある両溶性の非常に珍しい性質があります。さらに水素はあらゆる物質の中で最も小さく、実際の大きさは、直径0.001ミリと言われるミトコンドリアのわずか1万分の1の大きさです。

私たちの身体の60兆個の細胞、そのひとつひとつは油の膜と水でできています。この油と水のダブルガードで大切なDNA・体の設計図を守ってきました。しかし小さく、水にも油にも溶ける水素は細胞内にまで浸透し悪玉活性酸素からDNAを守ることが出来るのです。また体外からの異物侵入を防ぐための脳関門を持つ“脳”。多くの抗酸化物質もシャットアウトする脳関門ですが、ここも水素は簡単に通り抜け悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルから体を守ってくれるのです。

そして身体の隅々に行き渡るために欠かせないのが“水素の優れた拡散性”です。私たちが病気の時に飲む薬は、主に全身をめぐる血液を使って成分を運んでいます。そのため血管から離れた場所には、これまでなかなか薬を届けることができませんでした。

例えば子孫を残すために大切な卵子は元々『酸化損傷のリスク』から守るため遠く血管から離れた場所に作られています。そのため薬や抗酸化物質を届けることが難しく、これが不妊治療などの課題になってきました。しかし、水素はこの卵子にも辿り着くことが分かっています。私たちの身体の奥、細胞の中にまで届き、諸悪の根源である悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルを無害化。いま世界の医療界が注目する水素は最強の抗酸化パワーを持っているのです。

“水素水”の健康効果 – 解明の軌跡

抗酸化力のある水素水ですが、最初から認められていたわけではありませんでした。もともと「この水には病を癒す力がある。」とか、「お医者さんでも治せなかった病が水で治った。」といった話は、古今東西多々ありますが、極身近に存在する水にそのような力があるとは、にわかには信じがたく、何か宗教めいた霊験あらたかな力のお陰じゃないかとか、ニセ科学だ、悪徳商売だなどと非難される方もおられます。しかし、私たちの体のおよそ3分の2は、“水”です。私たちの生命は体内を流れる水によって育まれています。そして、近年の医学的な臨床事例や学術的な研究成果から水素水は、「病を癒す奇跡的な水として」少しずつ解明されてきました。

水素は活性酸素を除去できる。

最近注目された研究論文は、2007年(平成19年)5月にアメリカの科学雑誌「Nature Medicine」にて発表された日本医科大学大学院 細胞生物学の太田成男教授らによる「強い酸化力でタンパク質や遺伝子の本体であるDNAなどにダメージを与え、がんや多くの生活習慣病を引き起こすとされる活性酸素を、水素ガスで効率的に除去できることを動物実験で突き止めた。水素をとけこませた水の影響を培養細胞で調べたところ、酸化力が強くて体に有害な「ヒドロキシルラジカル」という活性酸素を除去できることがわかった。」といった内容の論文です。

この論文は、従来の医療の常識から判断すれば画期的な内容であるが故に様々な注目を集め、新聞やテレビニュースなどのマスコミにも取り上げられ、この論文の発表以後、水素の健康効果に対する関心が高まり、“水素”を体内に摂り込むための“水素水”や“水素サプリメント”など様々な商品が数多く出回っていますが、水素の健康効果というのは何も太田教授の論文発表に端を発して突然起こり始めたものではありません。

「マイナス水素イオン」の存在についての見解

太田教授が、2007年に論文を発表される10年前の1997年(平成9年)、九州大学の白畑實隆教授によって『電解陰極水中に生成される活性水素が活性酸素を消去する』といった主旨の論文が、アメリカ生物科学誌「BBRC(BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIONS)」誌に発表され、これ以降、“水に溶け込む水素による治癒効果”が多くの医学者や科学者に注目され研究され続けてきました。

今日では、「本当に水素が健康によい影響を及ぼすのか?」という真偽を確かめることよりも、
“水に溶け込む水素が、健康に良い影響を及ぼすのは何故か?という謎を科学的に解明することが、学術研究者の主な関心事となっており、今なお、そのメカニズムが完全には解明され尽くされていないために様々な議論が起こっています。

また、“アルカリイオン水”とか“電解還元水”と呼ばれる水、つまり、水の電気分解によって陰極側(マイナス極側)で作られる電解陰極水は、その誕生から50年以上にわたって健康に良い水として多くの愛用者に支持され続け、『電気分解による陰極水は健康に良い影響を及ぼす』という事実は、その理由は長年不明であったにも関わらず、その体験者や一部の医療関係者の間では確かな現実となっていました。

実は、水には下記のような物理的特性があることは一般的によく知られています

2H2O + 2e  => 2OH + H2

水は、還元されると(電子を与えられると)、水酸イオン(OH)が生成され弱アルカリ性になるとともに、水素(H)も生成されて溶存水素量が増える。

このように水を電気分解した時の陰(マイナス)極側にできる“アルカリイオン水”や“電解還元水”は、水素が豊富に溶け込んだ“水素水”となります。
これは、はるか昔からよく知られていた化学的現象だったのですが、“水素”が生体に良い効果があるという医学的現象には長年誰も気付かなかった化学的に単純で当たり前過ぎたために、医学的な研究対象としての価値が見過ごされてきたのです。

むしろ、水素ではなくアルカリ性を示す水酸イオン(OH)に着目してしまったために、“アルカリイオン水”という化学的根拠のない意味不明な造語まで生んでしまいました。
これらの結果として、水の電気分解装置の業界団体として『アルカリイオン整水器協議会』がある一方で、水を電気分解することによって生成される陰極水には、“アルカリイオン水”、“電解還元水”、“アルカリ還元水”、“水素水”、“還元水素水”、さらには、“アルカリ還元水素水”など様々な呼称が付けられていますが、それぞれの呼称ごとに明確な定義がある訳でも、呼称の違いによって水そのものの特性に格別大きな違いがある訳でもありません。

それでは、なぜ『還元水』や『水素水』などの水に溶け込む水素が健康に良い効果を及ぼすことが注目され始めたのかその研究の軌跡を辿ってみましょう。

水素を含んだ飲料水

水を電気分解することによって、人工的に作られる“電解還元水(アルカリイオン水)”の原理は、200年以上も前、1800年にイギリス人、ニコルソンとカーライルによって発見されています。しかし、飲用として水を電気分解する電解整水器が誕生したのは、1958年の日本だそうです

水素を含んだ飲料水と言える“水素水”の起源は、1958年(昭和33年)に電気治療器の研究者であった諏訪方季(すわみちすえ)氏が考案された「シンノオル液製造器」(水の電気分解装置)の発明と言われており、
人工的に造られた“水素を含んだ飲料水”と言える水はすでに50年以上の歴史を持った水です。

この「シンノオル液製造機」の発売直後から、電解陰極水であるシンノオル液を飲むと体調が良くなったという評判が立ち、マスコミにも取り上げられ、7年後の1965年(昭和40年)には、厚生省が「電解陰極水には、整腸効果が認められる。」といった内容の通達「薬発第763号」を出しますが、「なぜ、電解陰極水に、そのような力があるのか?」の謎を解明しようとする医学的な研究は全くなされないまま、その後は大きな話題になることもなく評判だけが口コミで静かに広まっていきました。

一般に認知されている『アルカリイオン水』という呼称は、「電解陰極水は、アルカリ性を示す水酸イオン(OH)が豊富な水になる。」という特性をもとに、1980年代初頭(昭和50年代半ば)に某大手電気メーカーによってつくられた造語が、電解水の口コミとともに広まったものです。

その後、「シンノオル液製造装置」の発売からおよそ30年後の1992年(平成4年)8月、日本テレビの報道番組「きょうの出来事」の中で、“驚異の水”と題して神戸市西区にある協和病院の河村宗典院長による「電解陰極水を用いた糖尿病による壊疽の治療例」が紹介されます。

当時としては、報道の内容は医学会の常識を覆すほどの衝撃的な内容だったために、これがきっかけとなり、一時的な“電解水ブーム”が沸き起こります。大手電気機器メーカーも含め数多くの電解整水器メーカーが現れ、販売合戦が繰り広げられました。

しかし、その時点では、電解陰極水についての医学的・科学的な研究がほとんどなされていなかったために、治療効果についての確かな論証が見出されないまま、電解陰極水の効能についての誇大広告やそれに対する批判、『薬事法』違反ではないかという消費者からの苦情などが起こり、医療関係者や学術研究者、電解整水器メーカーなどの間で論争を巻き起こすこととなります。

そして、『国民生活センター』から電解整水器に対する批判的な報告が出されるとともに、厚生省から電解整水器メーカーに対する薬事法違反などの指摘があり、一旦、電解水ブームは沈静化するとともに、「所詮、水は水であって、薬のような治療効果などない。」という懐疑的な消費者心理を生み出す結果となりました。

ところが、この出来事がきっかけとなり、翌年の1993年(平成5年)に、厚生省の外郭団体として財団法人「機能水研究振興財団」が設立されるとともに、京都大学医学部糸川嘉則教授を委員長とするアルカリイオン水検討委員会にて、アルカリイオン水の効果・効能に関する本格的な学術的研究が開始されることになったのです。

活性酸素の消去剤は、電解還元水中の活性水素だった。

報道番組「きょうの出来事」での『驚異の水』の放送から5年後の1997年(平成9年)5月には、

独自の立場で電解陰極水の研究を続けてこられた九州大学の白畑實隆教授が、「活性酸素の理想的な消去剤は“活性水素”であるといえる。“活性水素”とは、水を電気分解すると、陰極側で生成される還元水中に存在する反応性の高い原子状水素である。」といった内容の論文を、アメリカ生物科学誌「BBRC(BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIONS)」誌に発表され、再び電解陰極水は大変な注目を浴びることとなります。

そして、この論文発表を機に、水に溶け込む水素が注目されはじめ、「電解陰極水の活性酸素消去能の源は、豊富に溶け込んだ“水素(活性水素)”によるもの。」ということを強調するために、電解陰極水(電解還元水)のことを、「水素豊富水」、あるいは、「活性水素水」と呼び始めたことがきっかけとなり、『水素水』という呼称が使われ始めました。

コロイド状ミネラルが、活性水素のキャリアになる

白畑教授が“活性水素”に関する論文を発表された当初、「反応性が高く、存在時間が極端に短い原子状水素が、水の中に単体で存在することはあり得ない。」という反論が起こります。そして、その後の白畑教授の研究により、2002年(平成14年)に「陰極水中に電極から溶出した金属ナノコロイドが、“活性水素”のキャリヤー(運搬者)となり、ドナー(供与者)として機能する。」との新たな論文とともに、その検出法を水素ラジカルの検出方法及び定量分析方法として特許公開されました。

通常、水に電子(e-)を与える還元反応は、
2H2O + 2e => 2OH + H2
と表記され、生成される水素は水素分子になるというのが科学一般の常識です。
ところが、水の中に存在する一部のプラス水素イオンは、電子を与えられることによって

H++ e-  ⇒H

H++ 2e- ⇒H

となり、原子状水素(活性水素)やマイナス水素イオン(H)などの反応性の高い活性状態のまま、電極から溶け出た金属ナノコロイド(コロイド状ミネラル)の表面に吸着される。あるいは、金属ナノコロイドの触媒作用によって、金属ナノコロイドの表面に付着した水素分子の結合力が弱められ水素そのものの反応性が高い活性状態となり、これらが分子状態の水素以上に強い還元力を示すというのが白畑教授の活性水素説です。

金属ナノコロイド(コロイド状ミネラル)というのは、直径が数ナノメートルから数十ナノメートルの超極微小な金属粒子で、水の中では沈むことなく浮遊しています。

このような有限個の原子が集まったサイズのコロイド粒子になると、電子は、通常の物質のように原子核に束縛された状態で特定の軌道に存在するのではなく、半自由電子のように金属ナノコロイドの表面を動き回るようになり、金属ナノコロイドは電気的な力によって原子状水素を吸着します。

究極の還元物質活性マイナス水素イオンの発見

日本において電解陰極水がもつ病の治癒効果の解明が進められ、九州大学の白畑教授による“活性水素説”の論文発表が行われる10年以上も前の1986年にアメリカにおいて「Elixer of the Ageless (不老の霊水)」と題する一冊の本が出版されます。
この本は、アメリカの天才科学者パトリック・フラナガン博士によって、長寿の村として名高い『フンザの水』を20年近くにわたって研究した内容について書かれたものでした。

フラナガン博士が、フンザの水の研究から見出されたのは、「水に溶け込んだ強いマイナス電荷を帯びた極微小なコロイド状ミネラルが長寿の謎を解く鍵である。」という発見でした。そして、自らそのような特性を持つ極微小なコロイド状ミネラル粒子を試作し、その粒子を溶かした水がどのような特性を持った水になるか、そしてその水を飲み続けた人々の体にどのような変化が生じるかを調べ、遂には長寿をもたらすフンザの水を人工的に再現した『クリスタルエナジー濃縮液』の試作に成功されたのでした。

その後、フラナガン博士は数々の研究機関との共同研究を続け、最終的には特殊な製法によって作り出される強いマイナス電荷を帯びた極微小なナノメートルサイズのシリカ粉末『フラナガン・マイクロクラスター・シリカ』を開発されます。

この他には存在しないナノメートルサイズのシリカ粒子は、長年にわたる様々な研究の結果、膨大な数のマイナス水素イオンを吸蔵したシリカ水素化合物であり、水と反応してそのマイナス水素イオン(電子)を放出することで強い還元力を発揮することが解明されました。

そして、この強い還元力を持ったマイナス水素イオンを保持するシリカパウダーは商品化され、1997年に、当時アメリカの新興健康食品メーカーであったロイヤルボディーケア社から、世界初のシリカ水素化合物を用いた抗酸化サプリメント『MicroHydrin (マイクロハイドリン)』として発売されます。

さらにその後も、フラナガン博士は、自らが設立されたPhiSciences社にて研究を続けられ、2003年、遂に博士の生涯を賭けた研究の集大成としてフラナガン博士自身の名を冠するマイナス水素イオンサプリメント『MegaHydrate (メガハイドレート)』がこの世に誕生しました。

シリカ水素化合物を応用した健康食品は、マイクロハイドリンの誕生から既に15年以上にわたる歴史と実績があり、発売当初から飲み続けてきた多くの愛用者の人々が、より若々しく健康な生活を送っているといった事実が、パトリック・フラナガン博士の研究の素晴らしさを実証しています。

このサプリメントが凄いところは、たった300mgのカプセル1個で、数兆個もの電子を放出する力を持っているということです。つまり、還元水や水素水を大量に飲まなくともこのカプセル1個をコップ1杯の水とともに飲めば、体内において膨大な数の電子が放出され、その還元効果によって大量の水素が生成されるとともに、体内の抗酸化作用が高まるということです。

実際、このシリカ水素化合物の粉末を水に溶かすと、シリカ粒子に吸蔵されたマイナス水素イオンが水と反応して膨大な数の“電子”を放出し、水は瞬時に還元されて水素が生成されるとともに酸化還元電位は急速に下がり、pH値は弱アルカリ性へと変化します。
そのまま密封して2~3時間放置すると、水との反応によって生成されたナノバブル状水素が過飽和状態まで溶け込み、蓋を取った瞬間にナノバブル水素が結合しあって生成された多量の気泡によって水は白くなります。

また、酸化して茶色くなったリンゴにこのシリカ水素化合物の粉末を振り掛けると、リンゴは瞬時に還元され元の色に戻ります。

化学的に証明されはじめた、還元水や水素の可能性

九州大学の白畑教授の電解陰極水の研究とフラナガン博士のフンザの水の研究は、それぞれ全く別のアプローチによって研究されたにも関わらず、これらの水の研究から導き出された結論は、水に溶け込む極微小なコロイド状のミネラル粒子が、原子状水素やマイナス水素イオンなどの活性水素を吸着し、これら還元力の強い活性水素を吸着したコロイド状のミネラル粒子が体内において抗酸化物質として機能し、健康維持と老化の抑制に貢献するということだったのです。

白畑教授が米国科学誌に発表された論文が契機となり、“電解水”や“水素”に対する大いなる注目が集まり、様々な分野でその論文内容についての検証研究が行われてきました。

東京大学大学院 先端生命科学専攻の宮本 有正教授は、2005年(平成17年)1月に東京で開催された第22回コロイド・界面技術シンポジウムにて、白畑教授の活性水素説に対する反論として、「白金(プラチナ)ナノコロイドが、抗酸化作用を示す。」といった研究内容を発表されており、電解陰極水の持つ抗酸化力は、溶出した電極材に使われている白金(プラチナ)そのものが関与している可能性を示されたのですが、その一方で

2006年(平成18年)3月には、広島県立大学 生命科学科の三羽信比古教授らの研究チームは、「水の中に従来技術の10倍の水素を溶かすことに成功し、この水に抗酸化効果があることを培養細胞による実験で確認した。」といった発表を仙台市で開かれた日本薬学会で発表しておられ、分子状水素であってもその溶存濃度が高ければ抗酸化作用を示すことを確認しておられます。そしてこの後、2007年(平成19年)5月に先に紹介しました日本医科大学の太田教授の論文発表へと続き

さらに2008年(平成20年)8月には、東邦大学薬学部生化学教室の石神 昭人准教授らのグループが、水素を高濃度に溶解した水素水の飲用がビタミンCの不足による脳での活性酸素の増加を抑制することを世界で初めて明らかにされ、この研究成果はオランダの学術雑誌であるBiochemical and Biophysical Research Communicationsの8月14日付の速報版として掲載されました。

2009年(平成21年)7月には、山梨大学教育人間科学部 小山 勝弘准教授が、パナソニック電工株式会社との共同研究によって「水素を含んだ電解アルカリ水の飲用により、運動による体内ストレスを抑制する効果を検証」され、

同年9月には、九州大学大学院薬学研究院 臨床薬学部門の野田百美准教授らのグループが、パナソニック電工(株)との共同研究により「水素を含んだ水の日常飲用が、パーキンソン病等の脳神経疾患の予防と治療に有用である可能性」を検証され、9月30日付けのアメリカのオンライン科学誌「PLoS ONE (Public Library of Science)」に掲載されました。

医学界では、1999年(平成11年)の第25回日本医学会総会において、「アルカリイオン水の基礎と有効利用」と題したシンポジウムが開催され、京大糸川教授らのアルカリイオン水検討委員会によって実施された飲料水としては世界初の二重盲検比較臨床試験により「アルカリイオン水は、慢性下痢、消化不良、胃腸内異常発酵、制酸、胃酸過多および便秘に有効」との検証結果が医学の分野で初めて発表されます。
さらに、2003年(平成15年)の第26回総会においては、「電解機能水の進歩と21世紀の医療における役割」と題したシンポジウムが行われるまでになりました。

2007年(平成19年)5月には、水素と医療研究会主催による、第1回ドクターズシンポジウム-「水素と医療」臨床研究発表会が開催され、第一線で活躍しておられる7人の臨床医の先生方による水素発生食品の臨床使用例が発表されました。
このシンポジウムでの発表内容は2007年11月に「水素と医療」と題する書籍として出版されています。

自然界に存在する、ミネラル豊富な還元力を持った水

“電解陰極水”や“水素水”が人工的な病を癒す水とするなら、この地球上には、フラナガン博士が研究したフンザの水と同じような“奇跡の水”あるいは“癒しの水(Healing Water)”と呼ばれる病を癒し長寿をもたらす天然の水が各地に存在します。

電解還元水研究の第一人者である九州大学の白畑教授は、これらの“奇跡の水”についても調査研究され、“奇跡の水”と呼ばれるような水は、地下水脈を形成する玄武岩などの天然鉱石がもつ還元力によって生成された活性水素が、水脈中の豊富なミネラルに吸着され安定化して存在する水であると考えておられます。

人間にとって必須ミネラルであるマグネシウムやカルシウムなど還元力のある金属ミネラルは、水と反応して多量の水素が生成されるとともに、水に溶解したコロイド状粒子は、原子状水素を吸着した水素化合物を形成することが以前から知られています。

水素分子か活性水素か

以上のように、白畑教授の研究によって、水を電気分解する過程においては、陰極側から溶け出した電極材料の金属ナノコロイド(コロイド状ミネラル)に、活性の高い原子状水素が吸着され強い還元力を示すことが、また、フラナガン博士の“フンザの水”の研究をはじめとする自然界に存在する“奇跡の水”の研究からは、水脈の鉱石から水に溶け込むコロイド状のミネラル微粒子に原子状水素やマイナス水素イオンが吸着された水素化合物が強い還元力の源となることが示唆されています。また、太田教授や三羽教授の研究は、水に溶け込ませた高濃度水素に活性酸素消去能があることを示唆しています。

「水が病を癒す」という謎の解明が進むに従い、水に溶け込んだ水素に活性酸素消去能があるということが明確な事実となってきているのですが、その水素が

  • 「高濃度に溶け込んだ水素分子」 なのか
  • 「コロイド状ミネラルに吸着された原子状水素やマイナス水素イオンなどの活性水素」

なのかという存在状態が問題となり学術的な議論の対象となっています。
しかし、水素分子か活性水素かの化学的な問題よりも、体内に取り込まれた水素が、どのように抗酸化作用を示すのか、さらには、どのようなメカニズムで病の治癒効果が発揮されるのかを医学的に解明されることが、今後の研究に期待されるところです。

水素が豊富な水は自然治癒力を高める

還元水臨床治療の先駆者であり、医療の現場で還元水を20年以上使ってこられた協和病院の河村宗典院長先生は、還元水の効能・効果については次にように言っておられます。

人間には本来、治癒力というものがあり、それが正常に働いていれば、どんな症状でも自然に治っていくものです。還元水は、そうした人間が本来持っている治癒力を高めてくれる水、病気の元を絶ち、治癒力の妨げになる要因を取り除く水なのです。

健康に良い影響を及ぼすのは高濃度に溶け込んだ水素分子なのか、それとも強い還元力をもつ原子状水素やマイナス水素イオンなどの活性水素なのかは、単一の化学的現象に着目した実験室レベルの静的な研究だけでは解明できない難題なのかもしれません。

生命体は、膨大な数の細胞によって成り立ち、血液やリンパ液、細胞液などの体液中には血球やホルモン、酵素をはじめとする多種多様な生理機能があり、体液中に吸収された水素によってこれらの能動的な生理機能の活性が高められ、その相乗効果の結果として健康によい影響を及ぼしていることも充分に考えられます。

これは余談ですが、2008年(平成20年)6月に放送された「NHK クローズアップ現代」にて、京都府立医科大学付属病院 循環器科 松原弘明教授による細胞レベルの移植治療法である「再生医療」を用いた糖尿病性壊疽の治療例が、最先端の画期的治療法として紹介されていました。

しかし還元水を治療に応用してこられた協和病院では、1992年に日本テレビの「きょうの出来事」の中で紹介されたように、15年以上も前からいくつもの糖尿病性壊疽の再生治療例があり、河村宗典院長自らが、九州大学の白畑教授と共著された『人間の体に「本当に良い水」はこれだ!』の「第4章 - いま医療の現場から」の中に、症例1、症例5の2つに糖尿病性壊疽の治癒例として掲載されています。

壊疽した組織の再生は、組織内の毛細血管が再生され血液が届けられ、細胞の新陳代謝が蘇ることによって成し遂げられます。つまり、還元力をもった水は血液や細胞レベルの蘇生力=自然治癒力を高める体内環境をつくる水だと言えます。

水素が自然治癒力を高める理由

従来の科学や西洋医学では、症状や臓器に着目した生体外からの科学的な治療法や医薬品の研究ばかりが注目され、生体内での“水素”や“電子”のミクロな働きや生体自らが治そうとする自然治癒力のメカニズムというものはほとんど研究されてきませんでした。

ところが、近年、「活性酸素による体内の酸化損傷が多くの疾患や老化そのものの原因のひとつ」という定説が広く認知されはじめたことで、生体内で起こる元素レベルでの生化学的あるいは電気的な現象とそれに寄与する“水素”あるいは“電子”の働きが注目され、生体内の“電子”や“水素”に関する医学的な研究が加速度的に進み始めています。

そもそも、活性酸素については50年以上前の1956年に、アメリカ ネブラスカ大学のハーマン博士によって、「生体内に入った酸素がフリーラジカル反応を起こし、細胞膜や、細胞内の小器官の生体膜を破壊、その結果、DNAを傷つけ、ガンや生活習慣病、老化の原因になる。」との最初の論文『フリーラジカルセオリー』が発表されて以来、様々な医学や生理学の研究成果によって『“活性酸素”による体内の酸化』が、ガンをはじめとする多くの生活習慣病や慢性疾患、さらには、老化そのものの大きな要因であることが確認され、

ようやく、今日の医学界において「老化の進行や数々の病気の発症プロセスには、“活性酸素”が深くかかわっている。」ということが歴然とした定説となってきています。
つまり、活性酸素による体内の酸化によって生体がもつ自然治癒力が弱まり、様々な疾患や老化を引き起こすと考えられています。

水素は老化と病気の原因 身体の錆を抑制する。

『“活性酸素”による体内の酸化』が病気や老化の原因であるなら、酸化を抑制することが重要になり、究極の還元剤である“水素”が注目されている訳です。
水素は、元素周期律表で一番めの元素であることは皆さんもご存知だと思いますが、なぜ、この水素が健康に良い影響を及ぼすのかを説明するには、化学の世界の原子レベルの話をしなければなりません。高校時代の化学の授業のようなちょっと小難しい説明になりますが、我慢してお付き合いください。

“化学の世界”なんていうと、人の体とは関係ないように感じられる方がおられるかもしれませんが、わたしたち人間の体も、その成り立ちの根源は、“元素(原子)”であり、
人体の大半は、“炭素(C)”、“水素(H)”、“酸素(O)”、“窒素(N)”の化合物からできています。ですから、化学的な視点で健康を考えることは、とても大切なことなのです。

それでは、『“活性酸素”による体内の酸化』とは、どのようなことを意味するのでしょう?
化学的に言えば、電子、あるいは、水素か酸素のいずれかのやりとりによって決定される最も基本的な化学反応の定義ということになるのですが、
一般的かつ日常的な言葉で言ってしまえば、それは体内が“錆びる”と言うことです。

化学的な定義なので、これ以上の説明は不要なのですが、
どうして“水素と化合”することが“電子を得ること”で、“酸素と化合”することが“電子を失うこと”になるのか説明しますと、ビタミンCを発見したノーベル賞学者セント・ジェルジ博士は、その著書『生ける状態とは』の中で、「水素原子は、電子と陽子の結合がゆるやかであるため、ある分子に“水素”を付与するということは、“電子”を与えることに他ならない。」と述べておられ、“水素”や“電子”が数多くの生理機能の中で重要な役割を演じていることを発見されています。

また、“酸素”と化合した場合は、その物質が持つ電子が、酸素の電子軌道に引き込まれてしまうために、電子を失うことと等価となります。

普段の生活の中でも、錆びる、色が変わる、味が変わる、腐る、脆くなるなどの様々な劣化現象がありますが、これらは化学的には“酸化現象”に他なりません。
人の体内においても、様々な生活習慣や環境要因によって過剰な活性酸素が生成されたり、加齢によって抗酸化酵素が減少して体内のいたるところで酸化損傷による劣化が起こり始めます。
この酸化損傷による局所的な生理機能の故障や不具合を“病気”と呼び、身体機能の全体的な衰えを“老化”と呼んでいるとも言えるのです。それ故、加齢によって全体的な酸化損傷つまり老化が進むと様々な生理機能の不具合が生じ原因不明の病気を患いやすくなるのです。

化学的な定義や様々な実験結果からは、“水素”が活性酸素に“電子”を与え(還元し)その酸化力を打ち消すことは明らかなのですが、この化学的な現象があまりにも単純すぎるが故に、
「私たちの体内においても絶えず行われているこの“酸化”と“還元”、すなわち元素レベルの“電子の奪い合い”に対して、水とともに体内に吸収された“水素”が、どのように関与し病気の予防や老化の抑制に寄与するのか?」という生体レベルの生理的、医学的に確かなプロセスの解明が求められているのです。

水素は、健康な血管循環を蘇らせる

生体内に原子状水素あるいはマイナス水素イオンを補給することは、生化学的には電子を補給し、体内のイオンバランスを整えることに繋がっていきます。
このことは、血液中における電子の争奪戦に多大な影響を及ぼします。
血球の独立性は、血球表面のゼータ電位と呼ばれる電気的な特性によって保たれているのですが、活性酸素や過剰な栄養素などによってその電位が奪われると血球の独立性が失われ血球の凝集がおこり、毛細血管内の血液の流れはたちまち悪くなります。
健康な血液循環を保ち、すべての細胞に充分な酸素と栄養素を供給し、不要な老廃物や毒素を排出するために、血液中にマイナス電荷(電子)を補給することが重要になります。

「生活習慣病予防の知恵」に説明しているように、多くの生活習慣病の発端が、糖尿病、高脂血症、高血圧、高尿酸血症などの不健康なドロドロ血液にあり、いかにして健康な血液を維持するかが非常に重要になってきます。

ちなみに、原子番号1番の水素(H)は、この世にもっとも多く存在し、宇宙全体にある物質の90%近くが水素だそうです。さらに、セント・ジェルジ博士の研究結果によると、人体の中では、

肝臓 -> 腸 -> 腎臓 -> 心臓 -> 肺臓 -> 脾臓

の順で水素が貯蔵されており、人体内の“一大化学工場”と称される肝臓では解毒のために大量の水素が使われています。
還元水や水素水、水素サプリなどによって水素を補給する日々を送っていると、肝臓が大変強くなり二日酔いしにくくなっていくことは多くの体験者が証言しておられます。また、排尿が促進される方も多く、腎臓での血液浄化がスムーズになり利尿効果が高まります。つまり、水素を補給して血液の状態をより良くすると、肝臓や腎臓がよりスムーズに機能し始め、より健康なサラサラ血液を維持する好循環を生み出すことに大きく貢献します。

自然にも健康にも本当にやさしく、経済的な水とは

水素の効能に関する研究発表によって高濃度の水素を溶存させた水に注目が集まり、特別な技術によって天然水などに水素を高濃度充填した水が、アルミパウチ容器やアルミ缶に封入され“水素水”と称して販売されています。

高濃度に水素を充填された水は、保存や運搬中に水素が放出してしまうことを避けるためにアルミ容器を用いなければならず、一見高級感があり何か特別な効果を持った水のように見えますが、経済性ばかりでなく、アルミ資源や商品流通などのエコロジーの観点から考えたとき、日常的な飲用に適した水と言えるのでしょうか?

水に豊富に溶け込んだ水素が健康にいいのであれば、なぜ、電気分解方式やミネラルイオン化方式によってつくられた水素が豊富に溶け込んだ還元水素水ではだめなのでしょうか? なぜ、わざわざ天然水に水素を充填した水素水が優っていると言えるのでしょうか? 大きな疑問を感じるところです。

いずれにせよ、白畑教授や太田教授らの研究から、その水の製法とか呼称には何ら関係なく、
“水素”が健康に良い影響を及ぼしていることに間違いはないであろうということです。
今後のさらなる研究によって、どのような状態の水素が溶存する水が、本当に人の体に優しく健康維持や病の癒しに役立つ水なのか、さらには、人類や地球にとって最も歓迎すべき水素が豊富に溶け込んだ水の製法はどれなのかが明らかになっていくことでしょう。

還元水・水素水に関するトピックス

 2007年(平成19年)6月15日に「酸化ストレス関連疾患の予防及び改善効果を持つ還元水の作用機構」という演題の招待セミナーをカロリンスカ研究所環境医学研究所で開催したのに続き、2009年(平成21年)6月4日にカロリンスカ研究所神経科学科においてスウェーデン生理学会後援で白畑教授によるセミナー「酸化ストレス関連疾患を抑制する分子状水素及び白金ナノ粒子を含む還元水」が1時間半にわたって開催されました。セミナーでは最新のデータをもとに突っ込んだ議論が交わされました。セミナー終了後、電解還元水研究の重要性に鑑み、九州大学、電解還元水整水器のトップメーカーである株式会社日本トリム及びカロリンスカ研究所3者の共同研究を開始するとともに、早急に共同研究体制を強化して迅速に成果を挙げるとともに、提携しているカロリンスカ病院での臨床試験も視野に入れた研究を行うことになりました。

北欧スウェーデンのストックホルム市にあるカロリンスカ研究所(カロリンスカ医科大学)はノーベル生理学医学賞を決定する機関としてよく知られています。
このような世界的な研究機関が還元水の研究を行うということは、還元水の有効性が世界的にも認められつつあることを物語っています。

真実はひとつ、視点を変えれば考え方が変わる

還元水や水素水、あるいは水素サプリメントなどが病を癒すという事実は、にわかには信じ難く、科学的に明快な説明ができないが故に、ニセ科学とかインチキ商品、悪徳商法などと決め付け、自らは検証することもなくその事実そのものを否定しようとする時代遅れの先生方もおられます。
しかし、自らが学んできた過去の科学理論にはそぐわない常識はずれの事象だから、それはあり得ないとか間違っていると思い込み、盲目的に否定することこそ非科学的だと感じられます。

今でこそ“地動説”が常識であり、地球の周りを太陽が回っていると唱える人などいませんが、今から僅か400年ほど昔の人々は、天が地球の周りを回っていると信じ込み、それが常識となっていました。
しかし、ガリレオが“地動説”を発表するはるか以前、地球誕生の時から、地球が太陽の周りを回り続けてきたのが真実であって、地動説によって天体の真の姿が科学的に解き明かされたために地球が太陽の周りを回り始めた訳ではありません。

つまり、理屈に関係なく真実としての自然の営み(現象)は過去からずっと変わることなく起こり続けているのであって、人間の常識や固定観念(思い込み)が間違っているに過ぎないのです。

古の時代において、地球を中心に天が動くというキリスト教の世界観を信じ込んでいた人々が、地動説を受け入れ難かったのと同じように、現代においては、既存の科学理論や西洋医学こそが絶対的なものであり、科学的理論にもとづいて開発される医薬品が持つ効果・効能が唯一無二のものであると信じ込んでいる人々には、医学的・生理学的な証拠(エビデンス)が不明確な“水あるいは水素が病を癒すという事実”は、非科学的で受け入れ難い事象なのかもしれません。

しかし、上述したように還元水や水素水、あるいは水素サプリメントなどの飲用による様々な健康効果が過去数十年にわたって確認され、数多くの体験者やその研究者の方がおられることが事実であり、化学的な定義からも、水素は究極の還元剤であり活性酸素を中和してその酸化力を打ち消すことは実験室レベルでは明らかです。

ただ、実験室とは比べものにならないほど複雑な私たちの体内において、水素がどのように機能し、どのようなプロセスを経て様々な健康効果を生み出してしているのかを医学的・生理学的な理論として完全に解き明かすことが未だできていないだけのことであり、理論的な解明が成されなければ水素の健康効果は存在し得ないという訳ではありません。
即ち、水素による健康効果そのものと、その医学的・生理学的な理論的解明の達成度との間には、何ら大きな因果関係は存在しないのです。

私たちの体のおよそ3分の2は、血液、リンパ液、細胞液などの体液に形を変えた水によって成り立ち、60兆個にもなる細胞と3000種とも言われる酵素やホルモン、そして100種100兆個にも及ぶ腸内細菌などによる膨大な化学反応によって生理機能は司られ、生命そのものは自らを癒そうとする“自然治癒力(自己治癒力)”によって支えられているのです。
この自らを癒そうとする力こそが生命の証しであり、生命力すなわち自然治癒力が高められることによって様々な症状が改善されたとしても、さらには、自然治癒力と水、水素、電子との間に科学が未だ解明することの出来ない密接な関係があったとしても何ら不思議ではありません。

まだまだ科学だけでは語り尽くせない数多くの謎が私たちの生命には潜んでいるのです。
あなたはどのように感じられるでしょうか?

 

参考資料

水素水・水素と活性酸素

水素水・水素ってなに!?

“水素水”の健康効果 – 解明の軌跡

水素水が病気を治す!?治療に繋がる5つのポイント

水素が健康に影響する7のポイント

水素水の効果は本当なのか5つの疑問

水素水とは病気を治してしまう奇跡の水だった。

水素水の注目するべき7つの効能

活性水素水を見極める5つのポイント

還元水素水と酸化還元電位の5つの関係

水素発生方法と効果的な7つの使い方

水素水の生成器は何が良い?選ぶべき3つのポイント