活性酸素は、老化や様々な病気の原因として最近注目されています。そして、水素の抗酸化力によって活性酸素の除去が出来るとして注目を集めています。水素水の活性酸素除去効果についてまとてみました。
病気の原因、活性酸素とは
活性酸素は、酸化力の強いものの総称で、代表的なものとしては、4つ存在します。
スーパーオキシド
スーパーオキシドは、活性酸素の中で、一般的なもので、ミトコンドリアから出る大量活性酸素としては、このスーパーオキシドなのです。もともと、人の身体にある免疫力の源となるもので、スパーオキシドについては、体内で分解除去出来る機構が備わっています。
ヒドロキシルラジカル
活性酸素の中で非常に強い酸化力を持っており、体内の脂質、タンパク質、糖質、細胞の核など、すべてを酸化させてしまう成分です。そのため、細胞器官や細胞膜そしてDNAといったものに傷をつけてしまい、細胞の老化や疾患に繋がるものなのです。
ちなみに、このヒドロキシルラジカルの事を悪玉活性酸素と呼んでいます。
過酸化水素
過酸化水素は、薬品名で言えばオキシドールにあたるものです。外傷の時に塗ると、泡を出して傷を消毒するものです。実は体内で作られており活性酸素として利用されています。ただし、フェントン反応によって、悪玉活性酸素である、ヒドロキシルラジカルに変化する活性酸素です。
一重項酸素
一重項酸素は、紫外線があたる事で発生する活性酸素で、不対電子ほ持たないためフリーラジカルではありません。この活性酸素は、比較的酸化力が高くはなく。βカロチン、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEなどで、容易に還元する事が出来るものです。
これら4つの代表的な活性酸素については、細胞内のミトコンドリアがエネルギー生産の過程の副産物とし活性酸素は発生しており、呼吸による酸素消費量の約2%がこれらの活性酸素になると言われています。その他日常のストレス、不眠、紫外線、喫煙、大気汚染など様々な要因で活性酸素は発生します。
活性酸素そのものは、別に悪いものでは無く、免疫として、NK細胞、白血球での働きとして、細菌、バクテリアなど外敵から身を守る武器として、使用されているものなのです。
悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカル
活性酸素の中で、悪玉と呼称されるほど、酸化力の強い、ヒドロキシルラジカルは、どのように出来ているのでしょうか。これは同じ活性酸素である、過酸化水素と鉄イオンの反応によってこの反応の事をフェントン反応と呼んでおり、この反応によってヒドロキシルラジカルは生成しているのです。
実はこの反応を利用して、トリクロロエチレンなどの有害物質の分解にも使用されるほど、酸化力が強く、空気清浄機で空気を洗浄、殺菌するのにも実は、ヒドロキシルラジカルが使用されているのです。プラズマ処理などと言われているものの正体が、実はヒドロキシルラジカルなのです。
ヒドロキシルラジカルは、存在時間が0.2秒程度と言われ、同様の殺菌力の強い活性酸素である、オゾンと比較してもかなり短いた、細胞で発生した時に、発生した細胞そのものを酸化攻撃してしまう事があります。
ヒドロキシルラジカルは、殺菌力が強いかわりに、寿命が短い事を利用して、身の回りの殺菌機器に使用されていますが、これが体内でおこったら大変な事がおきます。
特に活性酸素は、体内にある、たんぱく質、脂肪、炭水化物や糖などを酸化していきます。これらは、細胞の損傷を招くだけで無く、様々な病気や老化の原因となっているのです。
そのた、これを防ぐために必要なのが、抗酸化物質なのです。
抗酸化物質とは
代表的な抗酸化物質としては、ビタミンC、ビタミンE、ベーターカロチン、ビタミンA、グルタチオンなどがあります。また、抗酸化酵素と呼ばれる、スーパーオキシドディムスターゼ、カタラーゼなども抗酸化物質のひとつです。
抗酸化物質には、それぞれに性質が違うため、あるゆる活性酸素を除去出来るわけではありません。その理由のひとつとして、水溶性の抗酸化物質と脂溶性の抗酸化物質があります。役割が分かれている理由としては、人の身体は、水と油で出来るているからです。
細胞の中身は水で構成されていますが、細胞膜と呼ばれる細胞の外側は、油で出来ているのです。そのため、水の部分で働く抗酸化物質、油の仲で働く抗酸化物質が違ってきます。
代表的な抗酸化物質である、ビタミンCは水溶性、ビタミンEは脂溶性との違いがあります。
また、発生した活性酸素の種類によって、抗酸化作用を発揮できるものと、出来ないものがあります。
悪玉活性酸素と呼ばれているヒドロキシルラジカルに対して、抗酸化作用を発揮する抗酸化物質としては、システイン、グルタチオン、リノール酸、ビタミンE(α-トコフェロール)、α-カロテン、β-カロテン、フラボノイドといったものに限定されています。
つまりこれらの物質が、活性酸素ヒドロキシルラジカルを抑制するために必要なのです。特に生体内では、解毒作用を持つ、肝臓に抗酸化物質が集中しています。
抗酸化物質はどうやったら取れるの?
抗酸化物質は、食事からしか取れないものと、生体内で合成出来るものに分かれます。生体内で合成されるものとしては、尿酸、ビタミンC(アスコルビン酸)、メラトニン、ウロビリノーゲンなどがありますが、霊長類については、進化とともに、ビタミンCが合成出来なくなってしまったため、食品から摂取する必要があります。
食品から取る必要がある、抗酸化物質については、様々なものがあります。
トコフェノール類
ビタミンEを代表とするトコフェノール類は、悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルの抑制に対しては、欠かせない、抗酸化物質で、体内では合成出来ないため、食事から取る必要がある抗酸化物質です。
ポリフェノール
カテキン、アントシアニン、タンニン、ルチン、イソフラボンなどの一般的にフラボノイドと呼ばれるものや、フラボノイドには、所属されない、クロロゲン酸、エラグ酸、リグナン、セサミン、クルクミンなどがあります。
特に健康に良いとされるものの殆どが、このポリフェノールを多く含んでいるようなものです。
カロテノイド
カロテノイドは、カロチノイドとも呼ばれたりしますが、βカロテン、ビタミンA、リコペン、ルティン、フコキサンチン、アスタキサンチンなどあります。
それぞれ役割がありますので、食事から摂取する場合には、バランス良く摂取する必要があります。
ひとつのものを、多く摂取すると問題が発生します。
水素
水素は直接食品から摂取する事は、通常ありませんが、もともと生体内では、食品の中から、水素を取りだして、使用しています。一般的なTCAサイクル、クエン酸回路と呼ばれる代謝工程の目的のひとつが、水素を食品から取り出す事で、これによって、もともと体内の抗酸化作用にも貢献しているのです。
抗酸化物質の問題点
抗酸化物質は、活性酸素を抑制するために必要なものですが、実は問題点も存在しています。それは、使用済み抗酸化物質です。抗酸化物質は、活性酸素を還元させる事で、その働きを抑える事が出来ますが、それに使用した抗酸化物質が第二の活性酸素に変わってしまう事があるからです。
例えば、ビタミンCは、アスコルビン酸ラジカルに、ビタミンEは、トコフェロールラジカルに変化します。もちろんこれらは、他の抗酸化物質で再生したり、尿や便といった形になって、排出されるのが通常です。
現在は、少なくなりましたが、アトピーなどのアレルギーの治療のために、ビタミンCを大量に点滴や注射によって、体内に入れる事がありました。これによって、一次的に治療効果があったのですが、1ヶ月近く経過すると、体内に入ったビタミンCが酸化型のアスコルビン酸ラジカルに変化して、治療前以上の問題を発生させている事が判り、最近では、類似の治療は、行いますが、投入量を下げたりして、未だに利用されているようです。
水素の効果について
抗酸化物質のほとんどが、酸化した時に、活性酸素と呼ばれる状態になってしまい、リサイクルをするか、体外へ排出するかを実際行っています。その中で、水素が良い理由のひとつに、酸化した時の状態が、無害な水になるという事です。つまり副作用が極限に無いという事です。
身体に必要な物質であっても、取り過ぎが毒になるのが、普通ですが、水素は、使用済みになっても、最終的には水にしかならないため、いくらとっても害にならない事が最大のメリットなのです。
また水素は数少ない両界性の性質があります。つまり、水にも油にも取れる性質があります。つまり、身体は、水と油で出来ている関係で、水の部分では、水溶性の抗酸化物質、油の部分では、脂溶性の抗酸化物質でしか、対応出来ないのですが、水素は、どちらの場所でも抗酸化作用を発揮する事が出来るのです。
水素水を飲んで、活性酸素を除去しよう
今現在、水素を体内に取り込める方法として、水素水があります。水素水は、水素を電気分解やバブリングといった方法で、水に溶けこます事で、水素を無理なく体内に入れる事が出来ます。
水素はもともと、元素の中でも最小で、細胞内にある、0.1mmにし満たないミトコンドリアと比較しても実に、10,000分の1といった大きさになります。つまり細胞は、素通りする事ができます。そのた、水素水を飲んだ後、1分程度で、抹消部分まで、水素が到達するとされています。また抗酸化物質が入り込みにくい、脳幹も素通りしてしまいます。
ただ、入りやすいと言う事は、体外に排出されやすいと言うことにも繋がります。学術論文によって、意見が異なりますが、最短で10分程度、最大でも1時間程度で、水素が使われずに体外に排出してしまうという事です。
そのため、水素水を飲む場合は、朝や夜に1回、飲めば良いと言う事では無く、1日かけて飲む必要があります。また、飲む量としては、個人差はありますが、体外へ水素が逃げてしまう事を考えると、3リットル程度は飲む必要があると考えます。
水素水を通販で購入する場合には、ASO水素水、クリスタル水素水、トラストウォーター、水素たっぷりのおいしい水、浸みわたる水素水、などが代表的な水素水です。
また、大量に飲むため水素水サーバーを考える場合は、ハイブリッドアルファー、アキュエラブルー、ラブリエリュックス、SOMA、ルルド、ガウラ、などが、人気のある機種になります。
水素水を超えた水素サプリ
最近は、飲んで体内で、水素を発生させる水素サプリなるものがあります。水素水は、溶存水素量は、常温常圧状態で、最大、1,56ppmにしかならないため、水素水を何リットルも飲むのは、正直大変と思います。水素サプリの場合、水素水を飲む以上の水素発生量がありますが、気軽に水素を摂取する事が出来ます。
水素サプリは、1日で水素水12リットル分の水素が摂取できる、プラクルティーH、や1日で水素水4リットル分の水素美人、ヘルシアーナ水素、などがあります。また、水素水研究の第一人者である、太田教授がすすめている水の素は水素水2リットル分の発生量になります。
水素サプリの場合は、持ち運びが楽であるため、水素水を水筒で持ち運ぶよりも軽量ですし、使いやすいのも利点といえるでしょう。
まとめ
水素の研究は、残念ながら研究開始から、10年ほどしかたっておらず、なかなかすべてについて判っていません。但し言える事は、水素は、副作用が無い事です。食事から取れない人でも、大量の水素の摂取で、効果を発揮する事が出来ます。
参考資料
水素水は効果なしって本当!?世界一受けたい授業ヤバイよ・・・
“活性酸素を水素水が除去!?そのメカニズムとは” への1件のフィードバック