水素水については、現在病気を治すというが本当だろうか?
水素水には、美容や健康に良いだけで無く、病気にも効果があると言われています。YouTubeなどにアップされている例などを見ると、糖尿病で、足を切断間際だった患者が水素水を大量に飲むことで、回避されたたと危機、真剣に考えてみる事にしました。
活性酸素と水素水について
最近活性酸素は、悪者扱いしている事が多いですが活性酸素がなければ、風邪をひいただけで、死んでしまうような事がおこるほど、免疫にとっては重要なものです。
活性酸素は、もともと、免疫力を司る大事な成分で、白血球は、NK細胞といった、外部から侵入してきた、細菌、カビなどを退治する器官での武器として使用されるものです。しかし、そんな活性酸素も適度なら良いのですが、強くなりすぎると、悪玉化して、自信の細胞を傷つけてしまう事から、問題視されるのでする
そんな活性酸素は、主に、生命の源である、ミトコンドリアで主に発生します。活性酸素の発生量は、ミトコンドリアに取り込まれた、酸素量に比例しており、取り込まれた酸素の約2%が活性酸素になると言われている。この活性酸素(スーパーオキシド)は、比較的おとなしく細胞を傷つける事はないのですが、スーパーオキシドから出来た、過酸化水素が、紫外線や二価の鉄化合物を触媒にして、出来る(フェントン反応)、最強の活性酸素ヒドロキシルラジカルが問題視されるのです。
そんなヒドロキシラジカルを水素水で消せると言われています。
ただ、ここで言われるのが、水素水を飲んでも効果が無かったという声です。しかしそんな声を出す人に限って、たいした量を飲んでいない、1日250mL~500mL程度ではないでしょうか?
水素治療を実施している、協和病院などでは、糖尿病患者に対する治療として、1日5リットルもの水素水を飲ませているようです。その上、患部を水素水で漬けるような治療を行っています。もともと病気になるという事は、活性酸素が異常に発生しているような状態となっている事が考えられるため、非常に多くの水素水が必要と考えられます。
また、水素は、活性酸素の除去には、非常に理想的な物質ですが、メリットでありデメリットが、その原子の大きさと性質です。水素は、非常に小さく、両界性物質ですので、カラダのどん場所でも1分程度で到達してしまいます。それは逆にカラダが外に出やすい事も意味します。 つまり殆どの水素は、使われないで出ていってしまうのです。 悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルの寿命は、0.2~0.3秒程度と言われていますので、その瞬間に水素が近くにいなければ、全く意味が無いのです。
つまり水素水は、1日かけて、飲み続ける事が大事なのです。
酸素水と水素水について
10年ほど前でしょうか、水素水が出る前に、酸素水の研究をしていた文献を読んだ事があります。酸素水は、もじどおり酸素を多く含んだ水で、電気分解式の水素水サーバーで、陽極側から摂取できる水です。
若干酸性に傾いている事もあり、手洗いなどに良いとされていますが、飲水としても使えるものです。もともと体内の酸素不足を解消するためと、現在の水素水よりも小規模ではありましたが、研究されておりました。一次、日本食研、アサヒ飲料などから酸素水として販売されていたのを覚えている方もいるかと思います。
ここで問題となったのは、酸素が胃や腸の壁から吸収出来るのかという問題でした。実際肺以外からは、それほど大量に吸収出来ない事が判り、酸素水と呼ばれているものも、1リットルで、10回の呼吸分程度しか酸素が含まれていないため、あまり意味が無い事が判り、研究自体がされなくなったようです。
そのため、酸素水については、水素水ほどの効果等は、見込めないもののようです。
炭酸水と水素水について
炭酸水は、よく水素水と機能の比較されますが、全く違うものです。炭酸水は二酸化炭素が溶けた水ですが、炭酸水は水素水と比較すると、非常に安価で手に入るため、炭酸水の効果でダイエットが出来ないかと考えるのが自然です。
実際、炭酸水には、血流促進効果があります。炭酸水として飲水すると、血中に炭酸ガスが溶け込むのですが、炭酸ガスは身体にとっては、異物です。血中の赤血球は、酸素濃度が低い場所では、二酸化炭素を吸収して、酸素濃度の高い処で、放出する機能があり、それによって呼吸が成り立っています。
血中の炭酸ガス濃度が上がると、身体が酸素不足として反応する事で、血液促進がおこります。これが、炭酸水の効果です。酸素が体内により多く取り込まれる事で燃焼効果も期待できる事から、、炭酸水は、ダイエットにも良いとされています。
ただダイエットに炭酸水が良いと言っても、水素水同様に、運動をして、きちんと運動によって燃焼してあげる事が重要です。
酵素水と水素水について
酵素水は、最近水素水とともに、流行っている健康飲料で、主に多くの野菜などを発酵させ濃縮させたものです。そもそも、酵素とは、体内でおこる化学反応について触媒として働くものの総称で、人の身体の中では、約5,000種類の酵素が働いていると言われています。酵素は主に消化酵素と代謝酵素に分かれており、消化酵素は体内に栄養ょ吸収するため、食物をアミノ酸レベルまで、分解する働きをするものと、体内でタンパク質合成等を行う代謝酵素等に分かれます。
経口摂取で、役に立つ酵素としては、消化酵素のみで、代謝酵素については、体内から補う事は出来ないもので、体内で、合成をするしかないものです。ただ、補酵素と呼ばれるビタミンB類や葉酸などは、代謝酵素を働かせる上で重要なため、積極的に摂取する必要がある。(妊婦が、葉酸やビタミンB12を多く必要となるのは、赤ちゃんという、タンパク質の固まりを体内で合成には不可欠であるため。)
ただ、酵素と水素は、密接な関係があり、両方とも代謝では、必要不可欠ですし、それぞれが役割が違う部位で働きます。そのため、エネルギー代謝を活性化させるためには、酵素と水素を両方摂取する事で滞りなくエネルギー産生に繋がるのです。
水素水については飲み方が大事です。
水素水は、最低でも1ppm以上の水素水濃度が必要です。かといって、10ppmの水素水が効果が高いかというとそうではありません。体内にほとんど吸収出来ないので、大半は、水素ガスとして、でていってしまいます。実際腸内でも水素が発生していますが、おならにも水素が含まれている位です。
しかし、100%の水素が使用されているなら、1ppmの水素1リットルも飲めば十分すぎる量の水素量ですが、悪玉活性酸素が出来た瞬間にその場所にある事が前提ですので、実際の使用率はかなり低いのでしょう。
活性酸素は、食事時、運動をした時、そして、ストレスを感じた時に増加するといわれています。そのため、水素水は、そんな時に飲む事が大事になります。
協和病院では、水素水を糖尿病の治療に対しては、5リットル飲ませていましたが、一般的な健康のために飲む場合でも、3リットル程度は飲む必要があると考えられます。
実際そんな量の水素水は、飲めないという人も多いかと思いますが、そんな時は、最近は、水素サプリがあります。
水素サプリと水素水について
水素水は、水素を水に溶解させたものですが、水素サプリは、水素を固定化させたものです。水素は原子量が小さい事で、金属骨格などの中に、入り込む性質があります。
水素サプリは、そんな水素の特徴をいかした方法で作っているものです。最大の特徴は、水素水よりも多くの水素を固定化できる事です。水素発生サプリメント プラクルティーHは、1カプセルで、1ppmの水素水6リットル分の水素を24時間かけて発生させる事が出来るもので、水素水を飲むよりも、非常に簡単に水素を体内に入れる事が出来るのです。他にも様々なタイプがありますが、このサプリが現在発生量が1番大きいです。
まとめ
水素については、判っている事と判っていない事が、非常に明確に分かれています。判っている事は、病気の治療に使用できるものであるという事ですが、その機構がよく判らない事です。そのため、未だニセ科学と言われつづけていますが、日進月歩で、結果がでてくる事でしょう。
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