「ミルクde水素」商品がメイトー ブランドで発売された。水素を研究するものとして、非常に興味が湧く話題です。
「ミルクde水素」牛乳を飲むだけで、腸内で水素が発生する。
牛乳を飲むだけで、腸内で水素が発生する。こんな驚きの事は無い。
腸内で水素が発生する秘密は、腸内フローラにあった。
もともと人の腸内には、100から3000種類もの腸内細菌が存在すると言われています。それらの腸内細菌の数は、100兆から1000兆個と言われます。人の細胞が60兆個と言われていますので、それの約16倍もの腸内細菌がいる事になります。
腸内細菌は、宿主である人が食べたものの一部を栄養にして、腸内細菌どうしは、数がそれほど変化しないように、共生関係を保っています。外部から入ってきた有害な細菌を増やさないようにしているのも腸内細菌の役割のひとつです。そして、腸内細菌は、人とも共生関係を保っており、様々な役割があります。
腸内細菌の5つの役割
人の腸内細菌には、大きく5つの役割があります。
- 外部からの病原菌の侵入を防ぎ、排除する。
- 食物繊維を分解して、短鎖脂肪酸を産生する。
- ビタミンB2,B6,B12,ビタミンK,葉酸,パントテン酸,ピチオンなどのビタミンを生成する。
- ドーパミンやセロトニンを合成する。
- 免疫力の約70%を腸内細菌と腸粘膜細胞で作り出す。
腸内細菌の種類
腸内細菌の種類 | 割合 |
バクテロイデス | 50% |
ビフィズス菌 | 15% |
嫌気性球菌 | 15% |
ユウバクテリウム | 10% |
クロストリジウム | 10% |
乳幼児の場合腸内細菌は、圧倒的にビフィズス菌に占められているが、成長とともにバクテロイデスなどが増加する傾向があり、加齢とともにビフィズス菌の割合は減少する。
腸内細菌によって水素が発生する。
難消化性食物繊維と乳糖を摂取して、腸内細菌で分解する事によって、水素とメタンが発生する事が判っている。メタンは個人差があり、メタン産生菌を有していない場合は発生しない。
水素は、抗酸化作用を有している事から、肝臓の炎症を抑えるなどの効果が確認出来ている。また糖尿病治療薬である、アカルボース(αグロコシターゼ阻害剤)などを服用していると、糖の吸収が抑制され、腸内水素濃度が増加する傾向があり、心血管事故などの抑制されるとされています。
難消化性食物繊維が水素発生のキーワード
協同乳業が、腸内で水素をより発生させるために発見したのが、
- ガラクトオリゴ糖
- マルチトール
- グルコマンナン
この3つの成分を組み合わせる事で、腸内で水素をより発生させる事に成功したのです。
ガラクトオリゴ糖
ガラクトオリゴ糖は、消化管内でビフィズス菌を増加させ、整腸作用を示す機能性のオリゴ糖です。このプレバイオティクス作用に対して、厚生労働省(現在は消費者庁)より規格基準型特定保健用食品としての認証が与えられています。工業的には乳糖を原料として、乳糖分解酵素(β-ガラクトシダーゼ)による転移反応を利用して生産されます。主な成分は乳糖の非還元末端にガラクトースがひとつ結合した3糖の4′-ガラクトシルラクトース(4′-GL)です。4′-GLはヒト母乳や牛乳中にも天然物質として含まれていることが知られており、だれもが食べたことのある安全性の高い糖質です。
出典ガラクトオリゴ糖
マルチトール
マルチトール (maltitol) は、糖アルコールの一種。酵素糖化法によって澱粉からつくられる二糖類のマルトースを原料として高圧下で接触還元して得られる。カルボニル基を持たないために褐変反応が起こらず、耐熱性に優れている。
マルチトールは、砂糖の約90%の甘味を有し、腸管から比較的吸収されにくく、ヒトの小腸粘膜酵素によって1/40程度しか分解・吸収されない。
出典マルチトール
グルコマンナン
グルコマンナン(glucomannan)は、針葉樹の細胞壁や蒟蒻芋に多く含まれる水溶性中性多糖で、六炭糖のグルコースとマンノースがおよそ2:3の割合でβ-1,4-グリコシド結合したものである。枝分かれや修飾はなく、直鎖状である。コンニャクの主成分であるため(乾燥重量で約40%)、別名コンニャクマンナンとも言われる。グルコマンナンは人の消化酵素で消化できず、また胃の中で水を吸って何十倍にも膨れるためダイエット食品とされる。便秘解消や血糖値、血中コレステロールの低下にも効果があると言われている。グルコマンナンとグルコースを同時に摂取した場合、グルコマンナンには血糖値上昇抑制効果があった。グルコマンナンの粘性によるグルコースの拡散抑制による可能性がある。セルロースやプルランでは効果が認められなかった。なお、プルランは粘性が高いものの人体の消化酵素で消化されてしまう。
出典グルコマンナン
ミルクde水素は、水素水よりも優秀!
メイトー(協同乳業)では、ミルクde水素、水素水、そして牛乳3の比較実験によって、呼気中の水素濃度を測定した処、水素水は、10分後をピークで水素濃度が落ちてくる一方で、ミルクde水素については、なんと10時間もの水素濃度上昇が見られた。