あなたは糖尿病の事を何処まで知っているでしょうか?糖尿病は、生活習慣病の中でも重症度が高く、合併症を併発すると生活にも支障が発生する病気です。そんな重度の糖尿病患った友人のAさんが現在、食事制限も無く、決められた運動もせずに元気に生活しているのです。

重度の糖尿病を発症した友人がHbA1cを下げた秘密の方法

私が、Aさんと知り合ったのは、約3年前でした。

月に2回ほど今も会食をしている仲です。実は彼が糖尿病だと知ったのは知り合ってから1年ほど経過してからでした。

Aさんは、身長180cm、体重130kgの巨漢で、年齢は私の1つ下の48才です。そんな彼が糖尿病と気がつかなかった理由としては、食事制限をしている気配が無かったからです。

お酒こそ得意では無いためそれほど飲まなかったですが、かなりの大食漢で、年齢にもかかわらず、夜のラーメンにライス大盛りなど当たり前、ケーキも大好きで、糖尿病とは縁がなさそうな食生活をしていた事で、彼が糖尿病だと気がつかなかったのです。

ある時「そんな食べ方をしていると糖尿病になるよ」と私がつぶやいた処

「もう すでに糖尿病です。」とあっさりと答えたのを覚えています。

Aさんは、現在福祉関係の仕事を経営していますが、30代のころ、ノルマのきつい会社で、ストレスが非常多く忙しい疲労が溜まる毎日で、疲れが抜けない事がつづいていたようです。そんなある日会社の女子社員に、「Aさんが入った後、トイレがべたべたしている」との指摘で危険を察知したようです。

Aさんは、病院で調べてみた処 重度のⅡ型糖尿病だと判り、糖尿病の数値である、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)がなんと10.5%だったようです。

私の常識から考えれば、糖尿病と診断されれば、食事を制限して、適度な運動をして、医者から適切な薬を処方され、飲み続ける必要があると思っていたからです。

しかし、彼は食事制限もせず、必要な運動もせずになんと現在は、糖尿病の指標であるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が5.9と正常値を維持しているとの事でした。

この秘密は、Tさんと呼ばれる、Aさんの取引先の社長のとても簡単なアドバイスを忠実にまもる事によって、食事制限も無く、運動も無しで、糖尿病の数値を劇的に下げる事が出来たのです。

そんなAさんの体験談をまとめてみましたのでダウンロードしてお読み下さい。

糖尿病とは

糖尿病は厚生労働省が実施した、平成 28 年国民健康・栄養調査結果の概要によると

「糖尿病が強く疑われる者」の割合は、12.1%であり、男女別にみると男性 16.3%、女性 9.3%
である。また「糖尿病の可能性を否定できない者」の割合は 12.1%であり、男女別にみると男性12.2%、女性 12.1%である。

ここで、「糖尿病が強く疑われる者」とは糖尿病の重症度を現す指標であるHba1c(ヘモグロビンエーワンシー)が6.5%以上をいい、「糖尿病の可能性を否定できない者」とは、Hba1cが6.0から6.5%との事です。

そして「糖尿病が強く疑われる者」「糖尿病の可能性を否定出来ない者」を合わせると2019年にピークで2210万人で、減少傾向ではあるが、2018年の調査でも2,000万人と国民の6人に1人糖尿病もしくは糖尿病予備群との事である。国策でも糖尿病有病者の抑制に力を入れており、当面の目標としては、1,000万人以下との事である。

特に、糖尿病を代表とする、Ⅱ型糖尿病は生活習慣が原因とされており、特に食習慣の欧米化による原因が高いとされており、特に糖尿病は合併症への恐怖が大きい

そもそもHbA1cとは

HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、その名前の通り、赤血球のタンパク質である、ヘモグロビン(Hb)とブドウ糖(グルコース)か結合したもので、グリコヘモグロビンのひとつです。もともとヘモグロビンは、血管内を多く存在しているのですが、血管内に余分なブドウ糖が存在すると、結合してグリコヘモグロビンとなります。その中で、糖尿病と密接な関係なものが、HbA1Cなのである。

赤血球の寿命は、およそ120日(4ヶ月間)といわれており、血管内が高血糖状態がつづくと、血管内のブドウ糖(グルコース)が、ヘモグロビンとちょっとずつ反応してHbA1c(ヘモグロビンA1c)となっていき、もとには戻りません。そのため外来で血液検査をした結果は、ヘモグロビンの寿命の半分ぐらいの時期の状態を見ているため、1~2ヶ月の平均の血糖状態といわれる理由です。

正常値は、4.7~6.2%(NGSP値)で、6.5%を超えると糖尿病という事になります。

糖尿病と活性酸素の奇妙な関係

炭水化物や糖類は、消化吸収される事で、血中でブドウ糖(グルコース)になります。いわゆる血液検査で血糖と呼ばれるものです。この血糖は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンによってエネルギーに変わります。またインスリンは、不要なブドウ糖を中性脂肪に変えたり、各細胞組織におくったりする働きがあります。このインスリンの働きが悪くなると、身体が飢餓状態と勘違いして全身の筋肉からピルビン酸が排出され肝臓にあるグリコーゲンからグルコースを分解合成する働く事で、血糖値のコントロールが出来なくなり、高血糖の状態がつづいてきて、糖尿病と診断されるのです。

細胞内のミトコンドリアで、ブドウ糖からATP(生体エネルギー)を産出するが、 この過程で発生した活性酸素がミトコンドリアを変質させることがある。

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インスリンを産出するすい臓のランゲルハンス島にあるβ細胞は活性酸素の攻撃に弱い。
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エネルギーが作られず、ブドウ糖も使われない。   活性酸素に攻撃されてダメージを受け、インスリンの産出が減ってしまう。
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 血液中のブドウ糖の量が増える(血糖値の上昇)「糖尿病」
増加したブドウ糖は全身の多くの組織や臓器でタンパク質などと反応を起こす(糖化反応)
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この反応でさらに活性酸素が発生し、組織や臓器を攻撃する。
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合併症に発展

{網膜症(失明することもある)・腎不全・心筋梗塞・脳血管障害・神経障害など}

活性酸素とβ細胞と糖尿病

糖尿病と関係が深い場所として、すい臓内のランゲルハンス島にある、β細胞がある。β細胞は、インスリンを分泌する部分であるが、毛細血管が多い事で活性酸素の攻撃を受けやすい場所でもあるのです。活性酸素は、主に、細胞内のミトコンドリアがATPを生成する副産物として発生しているが、一部が悪玉活性酸素となって、自身のミトコンドリアも攻撃するのだが、β細胞も攻撃されやすい細胞なのである。

β細胞は、活性酸素に攻撃されると、インスリンを生成出来なくなり、高血糖となってしまい。これが糖尿病のはじまりです。

さらに怖いのは、糖尿病になると、糖が処理出来ない事で、体中の細胞で、とうを処理するための糖化が発生、これによって、さらに、体中の細胞がにキズが付きさらなる活性酸素が発生して、合併症へつながっていくのです。

糖尿病による合併症の恐怖

糖尿病は、膵臓からインスリンが出なくなり、食事を栄養素とし処理が出来なくなる病気ですが、恐ろしいのは、病気が進むことで発生する合併症です。実は、糖尿病の合併症について血液に関係する部分が多く、重症化する場合が多い病気でもあります。

糖尿病性網膜症

ヒトの眼は、カメラのような構造をしていますが、水晶体がレンズだとすると、網膜は、フィルムの役割をする部分となっています。網膜は、非常に細い毛細血管で出来ており、長年の高血糖によって障害を受けると非常に治療が困難で、最悪の場合失明至る難病です。

初期は、自覚症状も無く小さな出血や白斑と呼ばれる現象がおこっているが、症状が進むと、大出血、視野の異常等があらわれ、末期では、網膜剥離失明となる。軽度であれば、レーザー治療等は可能であるが、根本的な治療は無く病気にならないように注意する事が大事である。

糖尿病性腎症

腎臓は、血液中の老廃物をを尿中に排出する事で、血液を適切な環境に保つ事を行っている臓器で、この働きが失われると人工透析などをしないといけなくなるものです。実は人工透析を導入される原因のトップが糖尿病との事です。腎臓には、糸球体と呼ばれる毛細血管が集まった濾過装置があり、この毛細血管に不具合が発生して、尿中に微量のアルブミン蛋白が漏れ出すのが初期症状ですが、進行すると必要なものを間違って排出するだけで無く、老廃物を排出する事が出来なくなり、尿毒症となり、最終的に人工透析に至るとの事です。

糖尿病性神経症

糖尿病の末期で、足先の壊疽(えそ)による切断や足先の潰瘍などは、糖尿病性神経症によるものが大半との事です。初期症状としては、両足のしびれです。素足で歩いているのに、まるで靴下を履いているような感覚や余った皮が一枚かぶっているような感覚と言われます。

糖尿病による、壊疽潰瘍は、最初は小さなキズから始まります。糖尿病によって神経症を発症すると痛みを感じなくなるため、靴擦れや深爪といった軽度のキズが、細菌が入って化膿する事で重症化します。重症化しても痛みを感じないため、病院に行くのが遅れる事で手遅れとなるケースが多いものです。

出典糖尿病で怖いのは合併症です。(京都大学 糖尿病・内分泌・栄養内科)

まとめ

糖尿病は、現在国内では、6人に1人が糖尿病の罹患者と言われていますが、その半分は、自覚症状も無く生活をしています、ただ、合併症のように重篤な病気にかかる事で、生活を脅かすような病気に繋がります。そのため、普段からの注意が必要です。