最近水素水の中で、高濃度水素水と言われるものがあるのを、ご存じでしょうか?実際メーカーによって、高濃度水素水としての定義がまちまちで、購入する側からは、よく判らない事が現状と思います。今回、高濃度水素水を使用する上でのポイントをまとめました。

高濃度水素水の嘘とホント

高濃度水素水の濃度

まず、「高濃度水素水」の濃度の定義として、どこがボーダーラインにするべきか、非常に悩みます。一般的に今言われているのは、水素が限界に水に溶け込む限界濃度は、1.75ppmと言われています。これは、1気圧、常温での状態ですが、これ以上水に水素が溶解しいるものを高濃度水素水として定義しているようです。ここで濃度の単位である”ppm”についておさらいいたします。”ppm”は”parts per million”の頭文字を合わせて単位にしたもので、日本語に直すと百万分の一と言う意味になり、1ppmの水素水であれは、水1Lに対して、1 mgの水素が混ざっている事になります。

水素豊富水と言われる、限界まで、水素を溶かし込んだものは、現在限界値付近である1.5~1.7ppmが一般的で、水温が上がれば、水素の濃度は下がるし、水温が下がれば、さらに水素を溶かす事が出来ます。それでも水素の溶解度から計算すると、0℃の水でさえ、1.88ppmまでしか、水に水素を溶かす事が出来ないのです。

それでは、広告宣伝で、2~3ppmそして7ppm はたまた 2000ppmなどと、説明して、高濃度水素水として、販売している水素水があるのでしょうか?それは、測定している場所や やり方が全く異なるからです。

1)水素発生中に測定している。

これは、気体として水素が出ている状態で、測定すれば、センサーに水素が触るため、水素の濃度というよりも、水素ガスそのものも測定しているため、厳密には水素濃度とは言いがたい、1.75ppm以上の水素については、水素ガスの状態で飲んでいると言えるでしょう。

2)高圧力時に水素濃度を測定している。

昔、科学の授業で習って覚えている人もいるかと思いますが、水素のように、水に溶けにくい気体の溶解度については、ヘンリーの法則というものが、あてはまります。さきほどから言っている1.75ppmについては、1気圧(1024hPa)で、常温26℃という状態ですが、温度によっても低ければ、もと溶解しますが、温度が高ければ、濃度は薄いですし、気圧が低ければ、濃度はひくくなります。つまり、高圧をかけて気体を閉じ込めれば濃度も濃くなるのです。一般的なヘンリーの法則ですと、気圧が2倍になると、2倍気体を溶け込ます事が出来ます。身近なもので言うと、炭酸水を購入した時に、フタを締めているときは、泡も無いのに、フタを明けた瞬間に、中から、気泡がいっぱいでてきたり、冷やしていない炭酸水のフタを開けると水があふれでてくるのは、この理由です。

高濃度水素水として販売されて、限界濃度を超えて宣伝しているものが、実際飲用する瞬間の濃度は、メーカーが発表している濃度と格段の差がある可能性があるため、注意が必要です。実際メーカーによっては、水素水の濃度測定を水素水作成から24時間後と非常に、馬鹿正直に行うメーカーもありますが、大半は、作成直後のデーターですので、注意が必要です。

このサイトの見解としては常温常圧の状態で、高濃度水素水とは水素飽和濃度の1.75ppmを超えていれば、そのように定義しても良いかと思います。また、活性水素水とか還元水素水と呼ばれるものは、高濃度水素水とは異なるものと考えた方が良いかと思います。

高濃度水素水を保管するための容器

高濃度水素水は、水素濃度も高いですが、保管は非常に困難なものです。理由としては、水素が非常に小さい原子だからです。そのため、プラスチックの容器や、アルミパウチのような容器でも、水素は簡単に逃げてしまいます。

現在、国内で、水素を燃料として利用しようとする動きがありますが、1番の問題は、水素の貯蔵部分です、年々良い者が開発されていますが、今一歩です。アルミの保管容器でさえ、耐用期間を数年との事です。そんな水素をプラスチックケースやアルミパウチで、密封できると思う方がおかしいと思います。また、通常のPETボトルはダメですが、耐圧のPETボトルであれば、問題無いとするメーカーもありますが、それは、炭酸ガスのように分子が大きいものは、密封できますが、水素は、密封が困難な気体です。水素ガスは、分子量2ですが、炭酸ガスの分子量は、44ですので、これだけの大きさの違いがありますので、炭酸ガスの場合密封しやすいとの事であります。逆に水素は、密封がしにくい気体なのです。

水素の場合、水素水を運ぶ場合、口の小さいビンのようなものが良いかと思いますが、実用的でないため、おすすめはアルミ缶や携帯用魔法瓶です。そのため、出来た水素水を購入する場合は、アルミ缶以外のものは、おすすめしません。

高濃度水素水はどの位もつの?

高濃度水素水は、実際どのくらい濃度を保っていられるのだろうか?水素の溶解度は、温度や圧力が変わらなければ、ある程度の濃度で維持できますが、高濃度水素水と言える濃度では無いため、やはり作りたてのものを飲む事が重要です。特に活性酸素に対抗する、水素のラジカルも作成直後では、多いですが、大気中の酸素と反応してしまうため、減少してしまうため、なるべく出来たてを飲む事が大事です。そのためには、出来れば、水素水サーバーのようなもので、飲む事をおすすめします。また、携帯用の水素水(アルミ缶入り)を飲む場合は、一気に飲んで、水素の飛散を防止するようにする事が、高濃度水素水を飲むポイントです。

高濃度水素水の飲み方

高濃度水素だから、1日に1回程度という良いと言われている方を見かけますが、ちょっと間違いです。水素は、原子量が小さく、水性でもあり、脂性でもある、もののため、体内に吸収されると、約1分で、脳や足先の末端まで、到達するとされています。それだけ、体の巡りが早い一方で、使用されなかった、水素は、体から出ていってしまうのです。体内の保持時間は厳密に判っていないですが、約1時間程度と言われています。そのためこまめに飲む事が重要とされています。おすすめの飲み方としては、1時間毎に適量を飲むというのがよいでしょう。

高濃度水素水の飲む量について

高濃度水素水の1日の飲む量については、その人がどの位、活性酸素が出ているかを見極める必要がありますが、これがなかなか出来ないのが現状です。ただし、水素水を飲んで、何かしら改善効果を感じられた人の意見を総合的に判断すると、水素飽和水である1.6ppm前後の水素水を約1L/日程度最低飲んでいる人が、効果があったと言っている人が多いです。実際これは健常者ですが、クリニックや医療現場で、治療として、水素水を飲用する場合、高濃度水素水である、水素飽和水を4~5L程度使用しているとのデーターもありますので、改善目的であれば、もっと飲む必要があるのかもしれません。

参考資料

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