水素、水素、最近様々な処で話題になる水素水の正体とは

水素、水素と現在の自民党の政策の中には、水素社会を目指すとあるように、水素は、非常に注目を集めているものです。ただ、あまりにも身近な水素の事を知らない人が多いのもちょっと問題かも知れないですね。

水素と水素で水素水が出来る？

水素と水素が合わさっても、水素水などは、もちろん出来ません。もともと水素は気体ですので、合わせても水素水にはなりません。水素を水に溶かしたものです。また世の中ては、10ppmの水素水などと宣伝はしていますが、水素は、常温常圧状態では1.56ppmまでしか絶対に溶解しません。ご注意を！

また、水素は、なんと油にも溶けるのですが水素油なるものは、残念ながら見かけた事がありません。

水素水の効果と炭酸水の効果どちらが健康に良いのか?

昨今の健康ブームで、水素水の効果を期待して、飲用している人が増えています。また以前は炭酸水の効果を期待して飲んでいた人がいます。最近友人に言われましたが、いったいどちらが良いのか？正直難しい質問です。それは、水素水の効果と炭酸水の効果は全く異なるからです。

炭酸水の効果

そもそも炭酸水は、身体にとってはある程度、有害？だからです。炭酸つまり、二酸化炭素が混ざっている水です。二酸化炭素は呼吸の時に排ガス体外に排出するものですので、人の身体にとっては実は不要なものです。そんな炭酸を体内にもどす行為をしているのです。そんな炭酸ですが炭酸水を飲む事は、こんな健康効果があるのです。

炭酸水は胃から、炭酸(二酸化炭素)を吸収して、血管内の炭酸濃度を一次的にアップさせます。そうすると、身体は、一種の防衛本能(正確に言うとホメオスタシスの一種)によって、血管内から、二酸化炭素を追い出して、酸素を取り込もうと働きます。それによって、新陳代謝が良くなる事で、健康増進に繋がると言われています。

炭酸水でダイエット

また炭酸水は、ダイエットに効果があると言われています。これは、酸素が必要以上に入り込む事で新陳代謝と燃焼効果がアップする事に起因すると言われています。そのため、炭酸水はダイエットに間接的に効果があると言えるでしょう。炭酸は、もともと、体内には不要のものですので、いくら新陳代謝が良くなるといっても、取り過ぎはダメです。

水素水の効果

水素は、炭酸とは逆に、身体にとっては、必要な栄養素になり、大きく2つの働きがあります。ひとつは抗酸化物質としての側面とエネルギーを作り出す栄養素としての側面があります。

抗酸化物質としての指標である、標準酸化還元電位ORPについて水素は、形態によって異なりますが-2.52V～0Vがあります。もともと　ORPはH⁺(ヒドロン)を中心にして考えられているため、ヒドロンが0Vとなります。またマイナス水素イオンと呼ばれるH^–(ヒドリド)は-2.25Vと非常に還元力の高いものになります。(参考として、ビタミンCは+0.3V、ビタミンEは0.4Vとなっています。)

そんな水素の抗酸化力とは別に、細胞内のミトコンドリアでは、ひとつの栄養素として水素は働きます。それは、ミトコンドリア内で、ATPと呼ばれる生体エネルギーをつくり出すためには、1ATPあたり、1個の水素必要になるのです。つまり活動エネルギーを生み出すためには、水素は欠かせない栄養素となっているのです。

ただ「水素水は効果なし」なんて話もありますが、実際必要量を飲んでいるかは、疑問です。水素は、非常に小さい物質のため、身体にとどめておく事が出来ません。ペットボトルに水素水を入れて、いつの間にか、水素が無くなっているのと同じです。そのため、水素は、１日かけて飲み続ける必要があるのです。